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食卓に生肉の皿が並び、網の上では肉が焼けている。焼き上がった一枚を取りたいのに、手元のトングは生肉をつかんだばかり——家焼肉では、道具が一本だけだとこの迷いが起きます。
先に決めておきたいのは「どれで生肉を扱い、どれで焼けた肉を取り分けるか」。農林水産省は、生肉をつかむ調理器具と加熱後の食品を扱う箸を使い分けるよう案内しています。テーブルに出す前に役割を分け、使う人が見て分かる置き方にしましょう。
生肉に触れたトングは焼けた肉に使わない
農林水産省によると、生肉をつかむ調理器具と加熱後の料理を取り分けたり食べたりする箸は使い分けが必要です。生肉や生焼けの肉を扱った器具にも、食中毒の原因となる細菌が付着している可能性があるためです。(農林水産省・肉を安全に食べるポイント)
「肉に火が通ったから、道具も食べる用に変えてよい」とは考えません。生肉をつかんだトングは生肉用のまま置き、焼き上がりには清潔な箸や別の器具を使います。
焼き始める前に道具の置き場所を分ける
道具を二本出しても、皿の上で重なっていたら途中で迷います。生肉の皿の近くに生肉用、焼けた肉を取り分ける側に清潔な箸を置くなど、手を伸ばす場所を分けます。「こっちは生肉、こっちは食べる用」と先に伝えておけば、焼きながら何度も確認せずに済みます。
色分けに決まりがあるわけではありません。商品に識別表示がなければ、置き場所と役割を声に出して確認するだけでも始められます。
生肉用は肉の皿から網へ運ぶときに使う
生肉用の道具で肉を皿から網へ移したら、その道具を食べる箸や焼けた肉の取り分けには回しません。肉汁がほかの食品や器具に触れないよう、生肉の皿もほかの食材と分けて置きます。農林水産省は、生肉が他の食品に触れないよう扱い、使う器具を分けるよう案内しています。(近畿農政局・バーベキューの食中毒予防)
焼けたかどうかの判断はトングの種類ではできません。肉は中心まで十分加熱し、焼き上がったものを清潔な箸へ渡します。
焼けた肉は清潔な箸で取り分ける
焼けた肉を食べる人へ渡すときは、生肉用のトングを置き、清潔な箸を使います。近畿農政局も、焼けた肉は清潔な箸で扱い、生肉を扱ったトングや箸を使い回さないよう案内しています。(近畿農政局・器具の使い分け)
焼き網から取る道具と、口に運ぶ箸を別にしたい場合は、焼き上がり用トングも選択肢です。ただし、商品ページの用途表示だけで衛生が保証されるわけではありません。役割を分け、清潔な状態で使うことが大切です。
役割が混ざったら器具を替えて手も洗う
誰かが生肉用のトングで焼けた肉に触れた、置き場所が混ざった。そんなときは「たぶん大丈夫」と続けず、その器具を生肉用として扱い、別の清潔な器具へ切り替えます。生肉に触れた後は手も洗い、食べる箸を汚さないようにします。
卓上で十分に洗える設備がない場合、拭いただけで食べる用へ戻す方法を独自に決めないでください。汚れた器具は食事用から外し、帰宅後は製品の取扱説明に従って洗います。
商品選びでは本数・形・用途表示を確認する
買い足すなら、セット本数のほか、どの形が何の用途として案内されているか、家の焼き網や食卓で扱いやすいか、洗い方の注意があるかを読みます。商品例は先細と穴あきの二種類を含み、販売ページはそれぞれ生肉用・焼き上がり用と案内しています。(楽天市場・焼肉トング2本セット)
道具は買わず、手持ちのトングと箸を役割分けしてもかまいません。一本増やすことより、誰が見ても用途を間違えない置き方を決めるほうが先です。
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